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株式会社ワークシフト研究所

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2018/11/21

コラム

【コラム】働き方改革のための経営学 ~女性活躍と生産性向上における職場マネジメント~Vol.4

6月に慶應丸の内キャンパスで行ったオープンセミナー 「働き方改革のための経営学 ~女性活躍と生産性向上における職場マネジメント~」 の内容を4回にわたり、コラムでご紹介いたします。

前回までのコラムは以下のとおり
Part1 これまでの働き方と働き方改革
Part 2 女性活躍と働き方
Part 3  多様化の進む職場の管理 

Part4 女性の人材育成

人は“経験”で成長します。 能力開発の70%は経験によると言われており、そのため“良質な経験”を積ませることが人材の成長につながります(McCall et al 1988;金井・古野2001;森島2002等)。

“良質な経験” とは何でしょうか?それは以下の3つの条件を満たす経験です。
①適切な難易度で課題が明確であること
②実践後によいフィードバックがあること
③反復して練習する機会があること(Ericsson et al, 1993)

制約がある社員の人材育成は、時間的な制約がある中で、いかに良質な経験を積ませるか?がポイントになります。 成長を促すプロセスは図のようになります。

女性の人材育成上の課題は、女性は構造的に学習機会を逃しやすいというところにあります。 逃がしやすい理由として
• 出産育児によるキャリアの中断や制約
• ロールモデル不在による低い目的志向性
• 統計的差別による上司からの支援不足
が挙げられます。
つまり、保管する学習機会を対策として備えることが重要です。

対策例は
• 出産育児を前提とした育成プラン
• キャリア展望を描く機会やネットワーク
• 上司に認知バイアスの修正
などが挙げられます。

弊社では、この対策に沿った研修を行っております。 個人向けに行っている研修「育休プチMBA勉強会」「WSIプチMBA」の効果については以下の通りです。  

WSIはどなたでも参加いただけます。各回1社2名様までご見学・体験も承っております。
※クラススケジュールはこちら

■ 働き方改革は、意識改革

働き方改革というのは、「無限定性」を前提としない、 「制約社員」を前提とした職場マネジメントへの移行であり、そのための意識変革といえます。 そして社会の変化に適応するための競争戦略であり、人材活用戦略なのです。

※詳しくは『働く女子のキャリア格差』(国保祥子:ちくま新書2018)

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