WorkShiftInstitute

株式会社ワークシフト研究所

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2026/2/27

開催報告

【開催報告】全国地方銀行協会 主催「中堅行員啓発講座」幹部候補向け 意思決定力を鍛えるケースメソッド研修を実施

研修イメージ写真

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概要

― 不確実性の中で「考え抜き、決め切る」リーダーを育てる ―ワークシフト研究所は、一般社団法人全国地方銀行協会(以下、地銀協) や金融庁所属の次世代リーダー/中核人材を対象に、戦略立案力、意思決定力を体系的に鍛えるケースメソッド研修を実施し、代表の小早川優子が登壇・ファシリテーションを行いました。本プログラムは、単なる知識習得や成功事例の学習ではなく、正解のない状況で、限られた情報と時間の中でも「判断し、選び、決める」力を鍛えることを目的に設計しています。

本プログラムは、ハーバード・ビジネス・スクールのケースメソッドの思想を基盤に設計されており、受講者は「知識の習得」ではなく、「意思決定そのもの」を訓練します。

 

対象者は、金融庁や、地銀協所属の30歳以下の中堅行員。80名を超える人数の参加がありました。

プログラム構成、目的

本研修は、意思決定スキルの獲得と、企業を多面的に分析して成長戦略を描く力を、6時間半(10:30-17:00 昼休憩含む)の中で連動させる構成でした。
  • 午前:ケース「宇宙船デア」…意思決定の本質を体験的に学ぶ
  • 午後前半:意思決定レクチャー…判断を「再現可能なスキル」に落とし込む
  • 午後後半:ケース「株式会社サザコーヒー」…多面的分析から成長戦略を描く

① ケース「宇宙船デア」:意思決定の本質を“体験”で掴む午前中は、意思決定の癖や判断基準の曖昧さが表面化しやすいケース「宇宙船デア」を使用しました。このケースの特徴は、まさに実務の意思決定そのものです。
  • 限られた資源
  • 不完全な情報
  • 時間制約
  • 正解が存在しない状況
  • 複数の利害・優先順位の衝突
参加者はまず個人で意思決定を行い、その後チームで議論を重ねながら、判断の根拠と前提を洗い出していきました。議論では、次の問いを中心に深掘りします。
  • 私たちの「目的」は何か(何を守り、何を捨てるのか)
  • 選択肢は本当にそれだけか(代替案はあるか)
  • 判断基準は明確か(何をもって“良い決定”とするか)
  • リスクは何で、どう扱うか(不確実性の見立て)
  • 誰がいつ決めるのか(意思決定プロセスの設計)
このプロセスを通じて、参加者は「意思決定の難しさ」を、感覚ではなく構造として理解し始めます。


② 意思決定レクチャー:判断を“再現可能な技術”にする午後の冒頭では、午前の体験を「理論」と結びつけるために、意思決定のレクチャーを行いました。目的は、意思決定をセンスや経験に依存させず、再現性のあるスキルとして身につけることです。
レクチャーの主なポイント
  • 意思決定の構造(目的/選択肢/評価基準/意思決定者/期限)
  • 不確実性下の意思決定(情報が揃わない前提での決め方)
  • 仮説思考と検証(何を仮説にし、何を追加で確かめるか)
  • 認知バイアスの認識と修正(決め方を歪める典型パターン)
  • 合意形成ではなく“意思決定”を前に進める設計(会議の設計・論点の置き方)
「決められない」の原因は、能力不足ではなく、論点が整理されていない/判断基準が置かれていない/決める設計になっていない、ことがほとんどです。午前の体験に“言語”と“型”を与えることで、参加者は「自分の判断がどこで揺れたのか」「どの前提が抜けていたのか」を理解し、実務に転用できる状態へ進みます。


③ ケース「株式会社サザコーヒー」:多面的分析から成長戦略を描く午後後半は、株式会社サザコーヒーのケースを用いて、企業をグループ毎に多面的に分析した上で、経営者のアドバイザーとなって成長戦略を描き意思決定するセッションを行いました。
企業分析
  • 外部環境分析(PEST/市場・マクロ)
  • 業界構造(5フォース・競合分析)
  • 内部資源分析(SWOT/VRIO/ビジネスモデル)
  • 財務分析(財務諸表、収益構造)
  • 市場、顧客分析(市場規模、市場構造、対象顧客)
  • リスク分析(外部環境リスク、内部リスク)
  • 信用分析

成長戦略での論点
  • 成長機会はどこにあるか(伸ばす領域の選択)
  • 強化すべき活動は何か(価値の源泉を伸ばす)
  • 変えるべき活動は何か(ボトルネックの解消)
  • どの順序で、どの投資判断をするか(実行計画)

ケースメソッドの価値:意思決定の筋力を鍛える

ワークシフト研究所のケースメソッドは、知識を増やすための“学習”ではなく、意思決定の筋力を鍛えるトレーニングです。
  • 状況を読み解き(現状把握)
  • 仮説を立て(論点設定)
  • 選択肢を洗い出し(オプション設計)
  • 判断基準で比較し(評価)
  • 決め切り(意思決定)
  • 根拠を言語化し(説明責任)
  • 反対意見で鍛え直す(質の向上)
この繰り返しが、実務で「迷わず決める」ための土台になります。

本研修では、認定ファシリテーターである弊社代表 小早川優子が、単に議論を回すのではなく、参加者の思考を深く引き出し、意思決定の質を上げるための問いを設計して進行しました。
  • 論点がずれた瞬間に、問いで戻す
  • 前提が曖昧な部分を、言語化させる
  • 意見の対立を、思考の深化に変える
  • 結論を急がず、しかし決め切るところまで導く
「議論が盛り上がった」で終わらせず、判断の型として持ち帰るところまで伴走します。

参加者の声

参加者からは、次のような声が寄せられました。
  • 「意思決定はセンスではなく、鍛えられるスキルだと理解できた」
  • 「自分の判断が、前提や思い込みに大きく影響されていたことに気づいた」
  • 「企業を多面的に捉え、戦略を描く視点を得られた」
  • 「“決める会議”をどう設計すべきかが見えた」

ワークシフト研究所の提供価値:研修会社ではなく、意思決定を鍛えるファームへ

ワークシフト研究所は、単なる研修提供にとどまらず、人的資本経営時代における「意思決定できる人材」を最も体系的に育てるケースメソッド・ファームとして、企業の持続的成長を支えるリーダー育成を支援しています。不確実性の高い時代だからこそ、必要なのは「知識」ではなく「意思決定力」。私たちは、企業の中核人材が、現場から経営まで一段上の視座で判断できるよう、プログラムを提供してまいります。


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