誰でも学会に入ることができる!?

アラフィフ 博士の経営学研究コラム Vol.3

ワークシフト研究所
研究員 小谷恵子

こんにちは。ワークシフト研究所の講師兼研究員の小谷恵子です。

3月25日に青山学院大学大学院で学位授与式があり、博士号を授与されました。

懇親会で研究科長が、MBAの修了生に向かって、「これからも勉強し続けることを忘れないように。ま、博士課程は地獄だけどね笑」とおっしゃるほど、過酷な日々…だったはずなのですが…。私は7年間の大学院生活、本当に楽しかった。

沢山の人と話をして、沢山の先人の知恵(論文)を読み、沢山の発見と新しい視点を獲得し、沢山のことを考え、沢山の主張をし、沢山の反論をもらいました。本当に贅沢な時間でした。

私は名前の通り人に恵まれており、ワークシフト研究所の講師の仕事も、東京女子大学や東京工科大学の非常勤講師も、MBA仲間からの紹介でした。青山学院大学の非常勤講師はABS(青山ビジネススクール)の教授から頂いたご縁です。

4月からは他大学の学会の先生からのご推薦で、日本マーケティング学会の理事兼サロン委員会副委員長を拝命いたしました。お話を頂いたときは、「本当に私ですか?何かの間違いでは?」と聞き返してしまったほどで、理事は数十人いらっしゃるとはいえ、そうそうたる教授陣の末席に名を連ねることになりました。信頼していただけたことは手放しで嬉しいです。

そこで今日は、学会についてお話したいと思います。

「学会は研究者が入るもの」と思っていませんか?

学会によって入会資格は様々です。会員の複数名の推薦が必要な学会もあれば、ウェブサイトからの申込で即入会できる学会もあります。理事になった日本マーケティング学会(http://www.j-mac.or.jp/)は後者の学会です。

Visonは「研究者と実務者、それぞれがそれぞれのMarketing Heartを持ち寄り、世界トップクラスのマーケティング力を培っていく」、そんな場所を創造することを目指しています。2000名超の会員のうち33%が学者で、67%は実務家です。27のリサーチプロジェクト(研究会)や、毎月開催されるマーケティングサロン(勉強会)があり、頻繁に研究会や勉強会が開催されています。

毎年秋に開かれるカンファレンスでは、基調講演と共に、リサーチプロジェクトの報告会や、研究者による口頭発表、ポスター発表などが行われます。サイトを見ていただくと分かりますが、実務家の方の発表も多くあります。また、学会では学会誌(ジャーナル)を発行しており、査読を通ると論文が掲載されます。日本マーケティング学会では、査読無しのワーキングペーパーというカテゴリもあり、査読が無くてもウェブサイトで発表することもできます。

つまり何が言いたいかというと…。

皆さんも年会費を払えば、日本マーケティング学会の学会員になることができます。学会員になると、興味のある研究会や最新のマーケティングの動向が分かる勉強会に出ることができますし、ジャーナルに掲載される最新の論文を読むことができます。ちょっと頑張ることで、学会発表ができるのです。

WSIプチMBAのマーケティングを受講された方、「マーケティングとは経営そのものですよ」とお伝えしたのを覚えていますか?

2019/3/25 学位授与式 にて
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科国際マネジメントサイエンス専攻(DBA; Doctor of Management Administration)修了

日本マーケティング学会では、その言葉通り、経営に関する広範囲の話題が提供され、議論されています。直近では先日、「女性マーケティング研究会」に参加してきました。

「女性の消費動向をとらえた商品開発と働き続ける中での意識変化」がテーマでした。

比較的古い体質の日本企業の初の女性部長の方から、商品開発のご苦労や女性部長となるまでの葛藤などのお話を伺った後、様々な業界からの参加者の皆さんと女性の消費や雇用についての議論をしました。
今の女性消費のキーワードは簡単・便利・時短であるという話は想像に難くないと思います。作り手の視点として面白かったのは、生活習慣を変えるようなイノベーティブな商品は、1ブランドで牽引することは難しくて、業界全体で取り組む段階になると意識改革が一気に進むとのこと。

つまり、せっかくイノベーティブな発想で商品開発しても、一気にシェアを取ることは難しく、真似されて複数ブランドが出てくるようになって初めて売れてくるのだそう。確かに、イノベーターと呼ばれる消費者は2.5%しかいないわけですから。マーケティング的にはアーリーアダプターを狙え、などと言われますが、最初に気が付いた人は、認められるまで「根気」が必要ということですね。

議論の中では、「同じチームにいると女性は優秀で頼りになるのですが、相手方になるととたんにピリピリしていて扱いが難しいのはなぜでしょう」(男性)という発言から、「ピリピリ」という言葉が議論のキーワードになり、面白い展開になりました。ピリピリしてみえるのは理由があるし、ピリピリしない(見せない)女性だっている。ピリピリ…なぜ???これは今度WSIプチMBAでも議論してみましょうか笑。

その場の結論としては、男女差よりも個体差の方が大きい、とはいえ男女差の部分もある、お互いを分かっていないことが原因で、やはりコミュニケーションを取って話をするということが重要だろう、でも空気読んでよ、言わなくても察してよ、と考えるのは女性の言語能力が高いから…というあたりで、時間切れとなりました。

消費者や顧客が考えていることを察知するのは難しいので、通常はマーケティング・リサーチをします。でも、WSIプチMBAの管理職コースを修了した方、繰り返し受講されている方は、他者視点獲得のスキルが上がっているので、顧客視点で考えることは難しいことではなくクリエイティブで楽しいことになっているはずです。そのスキルは、社内に還元するだけではなく、こういった学会でさらに磨いて、吸収して、社会に還元してほしいです。

ちなみに5月のサロンは、青学&神戸MBAチームで企画を進めています。面白い企画を考えていますので、是非学会に入って一緒に議論できたら嬉しいです。

今回は学会に入ると視野が広がるよ~というコラムでした。

(了)

<株式会社ワークシフト研究所とは>
優秀な女性社員が活躍できる組織とは、当事者の女性だけでなく、すべての社員の能力が発揮できる組織であり、それは、生産性が高く、イノベーションを生み出す組織となります。ワークシフト研究所は、実践的なケースディスカッションを軸とした ワークシフト・メソッドを用い 、女性管理職・リーダーの育成、企業の働き方改革を目的とした各種コンサルティング、教育トレーニングサービス(法人向け・個人向け)を提供しています。

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