「育休プチMBA」は女性のキャリア支援ではない

弊社(ワークシフト研究所)が、CSRとして行っている「育休プチMBA」では、育児休業を取った社員(99%は女性)がスムースに職場復帰し、仕事と育児を両立しながら自身の能力を最大限に発揮できるプログラムを提供しています。

この活動は一見、「女性に対する就労支援」ですが、我々が目指すことは女性のキャリアアップや社会での活躍ではありません。

現在、出産した女性の半数以上が第一子の出産を機に退職しています。*1特に四年制大学卒の女性は、配偶者である男性の学歴及び職歴が比例して高くなる傾向が強いため、出産後に退職した人が再度就労する割合は低いままです。*2

日本の場合、高学歴の女性ほど、社会及び会社から受けた投資の回収率が低くなる状況にあります。もともと優秀かつ企業でそれなりの経験を得た女性が、出産を機に退職する、または、復職しても本来の能力を発揮できない環境に置かれることは、本人のキャリアにとってマイナスです。それ以上に、雇用する側の会社にとっても大きな損失でしょう。

出産を機に退職した女性が社会に就労という形で戻ることにより、日本のGDPは最大で12.5%上がる、との試算もあります。*3

出産を機に退職した多くの女性の中で育児に専念したくて退職している方もいます。しかし、それ以上に、仕事を続けたいにもかかわらず、仕事と家庭の両立が困難で退職した女性の方が多く存在します。*4

意欲がある女性が、出産を経ても退職することなく本来の能力を発揮することは、企業の利益向上につながります。また、マイノリティである子供を持った女性が組織の意思決定権を持つ立場になることで、組織は多様化し、多様化した組織はイノベーションを生む素地となります。よって、企業のさらなる発展に貢献できます。

弊社は、「育休プチMBA」を通じて、女性のキャリア支援を行っていますが、女性を支援することを通じて、企業の経営、発展をサポートすること、そしてイノベーションを促す仕組みをサポートし、日本の量、質、ともに豊かな社会に寄与することを目指しています。

*1 国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査(夫婦調査)」(平成22年)
*2 総務省統計局「就業構造基本調査」(平成19年)
*3ゴールドマンサックス証券 キャシー松井 日本ボートフォリオ戦略「ウーマノミクス4.0:今こそ実行の時」2014年6月2日

*4厚生労働省大臣官房統計情報部 「第1回21世紀成年者縦断調査の概況」)
明治安田生活福祉研究所「出産と子育て」に関する調査 (2015年)

 

 

<株式会社ワークシフト研究所とは>
優秀な女性社員が活躍できる組織とは、当事者の女性だけでなく、すべての社員の能力が発揮できる組織であり、それは、生産性が高く、イノベーションを生み出す組織となります。ワークシフト研究所は、実践的なケースディスカッションを軸とし、女性管理職・リーダーの育成、企業の働き方改革を目的とした各種コンサルティング、教育トレーニングサービス(法人向け・個人向け)を提供しています。

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